キヤノンRFマウントに起きている重大な問題について

キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」を導入してからもうすぐ1年になろうとしています。

カメラボディでいえば「EOS 5D MarkⅣ」の後継機となる「EOS R5」や弟的な存在の「EOS R6」などが発売されたことでシェアを拡大しているRFマウントですが、いまユーザーにとって重大な問題があります。

その問題とは、RFレンズ全体の慢性的な在庫不足。

これがどのような問題なのかというと、

「在庫が無い……価格が全く下がらない……」

といったような感情をネットショップの在庫状態を見るたびにかれこれ数ヵ月抱いているといった状態に陥ってしまいます。

なぜ、在庫不足の状態がここまで続いているのでしょうか。

RFレンズ品薄の原因

RFレンズの在庫不足の原因は大きく分けて2つに分けられます。

・EOS Rシステムのシェア拡大
・材料不足と配送遅延

1つ目の主な原因は、昨年発売された「EOS R5」や「EOS R6」の販売が好調でEOS Rシステムへの需要が一気に伸びたことにあると考えられます。

各家電量販店やネットショップでもお取り寄せに時間がかかり、中古でさえも品薄状態。

ミラーレスカメラのシェアでは未だにソニーがトップに君臨していますが、完成度の高い「EOS R5」などの人気の高さがビックリするレベルなのはもはや誰が見ても明らかです。

カメラボディの在庫不足は徐々に解消されつつあるので、キヤノンがレンズの在庫管理をどのようにしていくのかが重要になってくるといえます。

 

2つ目となる原因は、材料不足や配送遅延など新型コロナウイルスをはじめとした社会問題も大きく影響を与えているとされています。

実際のところ、カメラボディやエクステンダー、EFレンズなど全体的に品薄になっていて、注文しても納品まで数ヵ月かかるものや納期未定の製品が目立っています。

この点については決算説明資料にも色々と記載されていましたので、興味ある人は覗いてみてください⇒「キヤノン 2021年第1四半期決算説明」。

マウントアダプターが救世主

RFマウントレンズが手元にない状況の中、唯一の救いはEFマウントレンズが使用出来るマウントアダプターの存在です。

キヤノンが初めて開発したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」でEFレンズを使用するにあたり、不安だったのはマウントアダプターを使うことで生じる画質やAF性能の低下でした。しかし、実際に使ってみると全く違和感がなく良好な使い心地です。

新緑と自然風景の写真
EOS R+EF24-105mm F4L IS USM
EOS Rで撮影した野良猫の写真
EOS R+EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USM

マウントアダプター自体も品薄状態が続いているものの、これさえあればEFレンズがEOS Rシステムで使えてしまうので一眼レフから買い替えるキヤノンユーザーにとってはまさに救世主そのもの。

ボディだけを先行して買い替えるだけの価値は十分にあります。

EOS Rシステム用のマウントアダプターは全部で4種類あり、オススメはコントロールリング付きのマウントアダプターです。

様々な機能を割り当てることが出来るのですが、僕はISO感度設定を割り当てて使用しています。

参考記事⇒EOS Rシステム用マウントアダプターはコントロールリングがオススメ

在庫不足解消まではEFレンズを

今のRFレンズは全体的に価格が高い製品が多く、初心者にとって手が出しにくいものになってしまっています。

在庫不足が解消されて価格が落ち着くまでの間、限られた予算でEOS Rシステム用のレンズを揃えたい人は、EFレンズとマウントアダプターの組み合わせがオススメです。特に状態の良い中古レンズはコストパフォーマンスにおいて最強だと自信を持って言えます。

個人的にもEFレンズの描写性能には不満が無いので、当分の間はマウントアダプターとともにEFレンズ資産を活用していくつもりです。

その頃には「EOS R5」や「EOS R6」の価格も落ち着き、新たなハイアマチュアモデル「EOS R3」の正式発表がされると良いなと思います。

 

合わせて読みたい⇒「EOS R3の開発発表と有効画素数・価格に関する予想

EOS Rとマウントアダプターの写真