2020年上半期のカメラ業界の主な出来事をまとめて振り返る

2020年上半期のカメラ業界の出来事のまとめです。

早いものでコロナウイルスによる自粛期間の経過とともに2020年上半期が終わろうとしています。撮影に出かけられずにカメラを触る機会が減った人もいれば、新しい機材を購入して緊急事態宣言解除後の写真撮影に備えていた人もいるのではないでしょうか。

とにかくこの半年間は新型コロナウイルス関連のことばかりに気を取られてしまい、カメラや写真撮影に関する話題に触れる機会が減ってしまったようにも感じています。

そこで、今回は半年の間にカメラ業界で起きた記憶に新しいものから忘れてしまった出来事などの中から特に印象に残っているものについてをまとめていきます。

富士フイルム X100VのPV配信停止

富士フイルムの高級コンパクトデジタルカメラ『X100V』のプロモーションビデオが多くの人から批判を受けて炎上した問題。

街を歩く人たちの通行を妨げるような撮影方法や盗撮を助長するような内容はアマチュアの写真家たちからも厳しい意見が多く見受けられました。

スナップ撮影を撮らない僕から見ても危険な行為だなという印象だったので、スナップ撮影を楽しんでいる人からすればかなり複雑な気持ちになったかもしれません。

最終的には公式サイトから謝罪のメッセージが公表されるとともにPVの配信停止という結果となり、事態は収束をむかえました。

写真撮影は被写体ありきの行為なので、被写体へのリスペクトを忘れないことが大事です。写真撮影は自分以外を犠牲にしてはいけないということを改めて考えさせられた出来事でした。

『富士フイルム X100V』自体は良いカメラなので、詳しく知りたい人は『富士フイルムX100VとX100Fの比較で分かるスペックの違い』を参考にしてください。

キヤノンEOS R5の開発発表

キヤノンのハイアマチュア向けフルサイズミラーレスカメラ『EOS R5』の開発発表がありました。

2020年2月から徐々に明らかになってきたスペックは5Dシリーズのミラーレス版と呼ぶに相応しいプロ仕様そのもの。特に動画性能では8K動画撮影が可能であるなど他のカメラに無い優れた機能が搭載されています。

キヤノン初となるボディ内手ブレ補正が搭載されることも明らかになっているので、今後はフルサイズミラーレスカメラでもトップシェアを実現してくるかもしれません。

2020年下半期の早い時期にも発売されるとの噂があるので、全スペックが明らかになるのを心待ちにしていましょう。

関連記事⇒『EOS R5の価格に関する噂とみんなの予想

CP+2020の開催中止

カメラと写真に関する大きなイベント『CP+2020』が新型コロナウイルス流行の影響で中止となったことも大きな衝撃でした。

今となっては新型コロナウイルスの脅威がとてつもないものだと世間的にも認識されているので、早々に決定した運営のこの判断が正解だったと言えるかもしれません。

各カメラメーカーの最新機種を体験できる貴重な機会だっただけに、イベントを楽しみにしていたカメラファンも多くいたと思います。

来年には『CP+2021』が予定されているで、次こそ無事に開催されることを期待しましょう。

カメラ雑誌の休刊

カメラ雑誌の『月刊カメラマン』と『アサヒカメラ』が休刊を発表。

アサヒカメラは現存する日本のカメラ雑誌では最も古い歴史のある雑誌だっただけに、カメラファンの間では衝撃的な出来事でした。

カメラ雑誌はカメラや写真の情報発信以外にアマチュアやプロが撮影した作品を発表・公開する役割も担っています。最近はSNSなどのネット上で気軽に作品を公開できるようになった影響もあるのかもしれません。

カメラメーカーの販売台数も減少傾向にあるだけに、今後はプリントされた写真の楽しみや良さを広めることや付録を活用するなど雑誌を購入するメリットを強化しない限りは厳しい状況が続くでしょう。

2020年下半期への期待

2020年のカメラ業界の出来事まとめ記事イメージ

全体的に暗い出来事が多かった2020年上半期ですが、下半期に期待したいことはキヤノンの新製品である『EOS R5』の発売です。

キヤノンユーザーだけでなく他メーカーのカメラを使用している人も注目しているハイスペックなモデルなので、スペックの全貌と発売日の発表が待ち遠しいです。ミラーレスカメラが一眼レフカメラを販売台数で上回るようになってきたことで、今後はさらにフルサイズミラーレスカメラが人気になるはず。

その他のメーカーからもカメラやレンズなどの新製品発売が予定されているので、カメラ業界に良い話題が増えることを期待しましょう。