【レビュー】富士フイルムX-E3の作例と魅力を徹底解説

富士フイルムのミラーレスカメラ「FUJIFILM X-E3」の実写レビューのまとめです。

以前の記事でご紹介した、富士フイルムのカメラのレンタルサービスを利用して「FUJIFILM X-E3」をお借りしました。

参考:『富士フィルムのデジタルカメラを無料で借りる方法

今回初めて利用してきたので、試し撮りした作例とともに紹介していきます。

なお、無料レンタルの詳しい方法は以前の記事で紹介していますので、こちらでは省略します。

FUJIFILM X-E3と2本のレンズ

デジタルミラーレスカメラの新製品「X-T3」の発売も開始されましたが、今回は個人的に一番気になっている「X-E3」をレンタルしました。

X-E3に27mmレンズを装着

レンズは2本までレンタルできるので、標準ズームレンズ「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と単焦点レンズ「XF27mm F2.8」を選択。

なぜこの2本を選んだのかについてですが、「XF16-55mmF2.8 R LM WR」は全域F2.8通しで使えるので、結婚式などの屋内撮影でも1本あれば単焦点レンズ代わりとしても使える非常に優秀なレンズです。

しかし、そのハイスペックを犠牲にした大きさと重量が「X-E3」に付けてみたらどうなるのか。これは実際に持ち出してみて確かめるしかないと考えたのが理由です。もう一つの「XF27mm F2.8」はF値2.8と明るいけれども、フジノンXFレンズの中で最小・最軽量と非常にコンパクトなサイズで、厚みも約23mmと「X-E3」との相性が良さそうだなと思い、レンタルさせていただきました。

そんな見た目が真逆な2本を携え、東京駅周辺をふらふらとお散歩してみました。

実写レビュー:最小にして最強

まずは27mmを付けた状態で首からぶら下げながら東京駅を目指して移動。

普段使用しているデジタル一眼レフカメラもぶら下げて歩いたりしますが、比較すると想像以上に圧倒的に軽く、「X-E3」と「XF27mm F2.8」の組み合わせはお散歩カメラとしてはピッタリです。

重いレンズを付けている状態で首からぶら下げる場合、どうしてもカメラがおじぎをしてしまい歩きにくくなるのですが、その心配は全く必要ありません。

X-E3+XF27mm F2.8 1/90秒

店先の植物を撮影。JPEG撮って出しですが、やはり富士フィルムは緑の発色が素晴らしいです。フィルムシミュレーションはPROVIAに設定。色が鮮やかで影の部分まで黒つぶれせずに残っています。

JPEG撮って出しなら間違いなく富士フィルムだと言われる理由はここにあります。

X-E3+XF27mm F5.6 1/170秒 +0.7補正

午後だったので太陽の位置的に光が当たらずちょっとだけ明るさを補正。

F5.6まで絞ってみましたが解像度も良く、東京駅の細かいディテールがしっかりと表現できています。

X-E3+XF27mm F7.1 1/240秒

空の青さも実際に目で見た通りの色合い。

見たものがそのまま写真になるので、RAW現像をしなくても満足できそうな仕上がりです。

最小・最軽量レンズとは思えない絵が出てくるので、とりあえず「XF27mm F2.8」を1本だけ付けて旅行に持ち出すのも全然アリかなと感じました。欲を言えばもう少し広角のほうが風景写真としては良かったかなと思いましたが、スナップ撮影用としてはこれで十分です。

基本的には散歩や旅行でなら何でも撮れる、まさに最小にして最強のレンズになっています。

F2.8通しのズームレンズの作例

続いて標準ズームレンズ「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と「FUJIFILM X-E3」の作例です。

「XF27mm F2.8」で撮れる写真が予想以上に良かったので忘れていましたが、こちらもしっかりと試し撮りさせていただきました。27mmと比較するとやはり重いですが、「X-E3」が軽いので一眼レフカメラよりもかなり負担は軽減される感触でした。

X-E3+XF16-55mm F5.6 1/125秒
X-E3+XF16-55mm F4.5 1/125秒

2枚目はフィルムシミュレーションをVelviaにして撮影。

光の加減が若干変わっていますが、やはりVelviaのほうが芝生の緑色がより鮮やかになっている印象です。

X-E3+XF16-55mm F2.8 1/750秒 +0.3補正

ピントを手前のベンチに合わせて撮影。

A-PSCセンサーでも開放F2.8であれば背景のボケはご覧のとおり。

FUJIFILM X-E3のレビューまとめ

富士フィルムのレンタルサービスで使用した「FUJIFILM X-E3」の実写レビューについてまとめてきました。

色々と撮影して使ってみて感じたことは、出てくる写真に関しては他の上位機種とほとんど変わらないんじゃないかと思うくらい満足できるものだったということです。そうなると、上位機種と比較するポイントとしては操作性グリップの感触かなと。

一眼レフカメラに慣れたユーザーからすれば、浅めのグリップのホールド感は物足りなく感じるでしょう。逆を言えば、手の小さい女性には好都合かもしれません。

また、撮った写真を確認する際、モニターに表示されるまでに若干タイムラグがあるのも少し気になりました。これらは写真の仕上がりにあまり関係ないので、気にならないのであれば深く考える必要はないかもしれませんね。

総合的には「X-E3」は小型のボディにしては十分な画質と機能が備わっているので、これからカメラを始める人にはオススメしたいカメラです。

価格もボディ単体で10万円を切ってきます。

今回レンタルサービスを利用した場所は東京駅近くにある『FUJIFILM Imaging Plaza』でした。

都内2か所の他に大阪と福岡のサービスステーションでも利用可能なので、富士フィルムのカメラが気になっている人はぜひ購入前にお試しください。