キヤノンの一眼レフカメラ『EOS 90D』と『EOS 6D MarkⅡ』のスペック比較と評価についてのまとめです。
高速連写撮影や高いAF機能などキヤノンの2桁機シリーズと7Dシリーズを合わせたスペックを持ったカメラとして注目の90D。
今回はフルサイズセンサー搭載の一眼レフカメラ『6D MarkⅡ』と比較検討して購入を迷っている人向けに、2つのカメラどちらがオススメなのかを解説していきます。
結論から言うと、2台を比較するポイントは撮影する被写体にあります。
スペックの比較
EOS 90DとEOS 6D MarkⅡのスペック比較は以下のとおりです。
90D | 6D Mark Ⅱ | |
---|---|---|
レンズマウント | EF-Sマウント | EFマウント |
センサーサイズ | APS-C | フルサイズ |
有効画素数 | 約3,250万画素 | 約2,620万画素 |
映像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 7 |
シャッタースピード | 1/8,000秒~30秒 | 1/4,000秒~30秒 |
ISO感度 | 100~25600 | 100~40000 |
高速連続撮影 | 約10コマ/秒 | 約6.5コマ/秒 |
視野率 | 100% | 98% |
モニター | バリアングル式 | バリアングル式 |
スロット数 | シングルスロット | シングルスロット |
4K対応 | 〇 | ✕ |
Wi-Fi対応 | 〇 | 〇 |
Bluetooth対応 | 〇 | 〇 |
撮影可能枚数 (常温) | ファインダー使用時:1860枚 | ファインダー使用時:1200枚 |
質量 | 約619g(本体のみ) | 約685g(本体のみ) |
大きさ | 140.7×104.8×76.8 | 144.0×110.5×74.8 |
基本スペックは新しいモデルである90Dのほうが全体的に高いです。
EOS 6D MarkⅡのユーザーとしてはファインダー視野率が100%であることやシャッタースピードが1/8000秒まで使用できる点が羨ましく感じられます。
動きモノを撮るならEOS 90D
野鳥やスポーツ、電車や子供などの動きモノ中心で撮影するなら90Dがオススメです。
AFや高速連写などの高い性能ならシャッターチャンスを逃したくない動きモノでも安心して撮影することができます。
レンズの焦点距離が約1.6倍になるのもAPS-Cセンサーのメリットです。フルサイズセンサー搭載のEOS 6D MarkⅡで200~400mmなどの距離を撮影するためには高価な望遠レンズが必要になります。
その点、小型で比較的安価なレンズが揃っているEF-Sマウントはお財布にも優しいので購入資金に限りのある人や初心者にはピッタリと言えます。
暗所・風景撮影向きはEOS 6D MarkⅡ
世代の新しい映像エンジンが搭載された90Dも高画質ですが、暗所撮影では6D MarkⅡがオススメです。
EOS 90Dは有効画素数が多い分、手ブレにも慎重になる必要があります。三脚が使えない場面が多くなるのであれば、高感度撮影に強いEOS 6D MarkⅡのほうが有利です。また、望遠よりも広角側で撮影することが多い風景撮影で使うならフルサイズセンサー搭載のEOS 6D MarkⅡを選びたいです。
動きモノをほとんど撮影しない人にとってEOS 90Dの連写機能はオーバースペックで持て余してしまう可能性が高いでしょう。
EOS 90DとEOS 6D MarkⅡの比較と評価まとめ
EOS 90DとEOS 6D MarkⅡの比較と評価についてまとめてきました。
2つのカメラは撮影する被写体によって選ぶのがポイントとなります。