海外のストックフォトサイトを代表する「Adobe Stock」が新たな取り組みとして無料コレクションを開始しました。
これまで有料で購入されていた作品が無料で取り扱われるようになるだけではなく、販売者にも前払いとして報酬が支払われるという買い手売り手の両方に大きなメリットがある仕組みです。
今回は販売者側として参加したAdobe Stockの無料コレクションに作品を提出した結果についてまとめていきます。
無料コレクションの概要
無料コレクションとは一体何なのか、その概要を簡潔にまとめてみると以下のようになります。
・対象となるのは写真のみ
・2021年6月23日までに提出した作品を審査
・採用された作品1つごとに5クレジット(750円)が支払われる
・採用された作品の無料期間は1年間
・非独占的ライセンス(他で販売可能)
・ダウンロードされた回数の確認は不可
・採用への審査は9月まで継続する
無料コレクションの審査対象となる作品の選考はAdobe側が行います。販売者は審査対象となった作品を審査に提出するかしないか自由に選択することが可能で、2021年分は6月23日までに提出した作品が審査されます。
審査で無料コレクションとして採用された作品は1年間だけ無料でダウンロードできる素材として扱われるため、通常ライセンスやカスタムによる報酬は受け取ることが出来なくなります。その代わり、採用された作品1つごとに5クレジット(750円)が前払いとして購入者に支払われるという仕組みになっています。
現在の対象は写真のみですが、今後イラストや動画などの作品も対象となる可能性があるようです。
審査提出後の結果と実態
無料コレクションの審査へ作品を提出してみた結果、僕の作品の中からも実際に幾つかが採用されて無料で使用できるようになっています。
採用されたタイミングは1度ではなく今までに2度あり、他の販売者の様子を見た限りでは審査が行わる時期は同じようです。審査は9月まで段階的に行われていくようなので、全ての審査が終わるまでもう少し時間がかかりそうです。
審査で落ちてしまった作品もありますが、採用されなかった作品は通常の有料コレクションとしての販売が継続されます。
ちなみに、採用された作品の共通点は過去に1度でも購入があったものが多く、販売開始時期は関係無く新旧様々な作品が選ばれました。
そして気になる報酬についてですが、採用通知メールが来た日のうちにクレジットとして支払いが行われています。この前払い制度はまとまった金額が一度に支払われるためお得感があります。
Adobe Stockの無料コレクションまとめ
2021年からスタートしたAdobe Stockの無料コレクションですが、来年以降も継続するようであれば絶対に提出したいと思います。
通常のダウンロードでもらえる報酬よりも無料コレクションへの採用でもらえる5クレジットのほうがお得であることは間違いありません。特に年間売上金額が750円以下の作品は積極的に無料コレクションの審査へ提出すべきです。
審査が終了するのは9月頃までの予定ですが、審査待ちの作品はまだまだあるのであとどれくらい採用されるかが楽しみです。
ただし、Adobe側は有料作品への影響を注意深く監視しているようなので、今後の状況次第では取り扱いや報酬も変更されるかもしれません。