最近、ストックフォトで販売している写真やイラストをSNS上で宣伝しているのを見かけることがあります。
ツイッター(Twitter)やインスタグラム(Instagram)などの投稿に自分の商品と販売ページへのリンクを張り付けておくことにより集客を狙ったものだと思われますが、個人的には宣伝としての効果が小さいため収入アップには繋がらないと考えています。
今回はSNSを使ったストックフォト販売の情報発信の効果についてなぜ小さいのかを解説していきます。
購入者と利用者のミスマッチ
SNSによるストックフォト販売の宣伝効果が低い理由は、2つのユーザー層がミスマッチしているからです。
これは根本的に、ストックフォトの購入者がどのような実態と目的なのかを分かっておく必要があります。
ストックフォトの購入者は企業中心
ストックフォトで販売されている写真やイラストの購入者のほとんどは企業です。
企業が購入したストックフォトの主な使い道は広告やホームページなどビジネス上で必要な資料の一部として挙げられます。
通常、ストックフォトで販売されているようなコンテンツを会社独自で作成するためにはカメラマンやモデルなどの人件費、スタジオのレンタル料金など様々な多額の経費が発生します。これらの経費や調整などの手間を発生させずにコンテンツを手に入れるといったメリットが購入者にあるからこそ、ストックフォトビジネスは成長を続けてきました。
購入者のなかにはフリーランスやブロガーなど個人で購入している人もいるはずですが、動かせる資金などを考えると購入件数や金額は僅かになると予想されます。
SNSは個人ユーザー
一方、SNSのユーザー層は一般的な個人がほとんどの割合を占めています。
個人がSNS上で目撃したストックフォトを購入する割合がどの程度かは不明ですが、殆どないと言ってしまって良いかもしれません。
なぜなら、ストックフォトは私的な利用目的で購入するための商品としての性質が少ないからです。
家電やグッズなどの商品と違い、ストックフォトには単体での使い道がほとんどありません。ウェブ掲載や広告用など何かの一部としての利用目的を持ってコンテンツを探すよりも、個人ユーザーの大半は情報を得るためにSNSを利用しています。また、企業が運営するSNSアカウントもいくつか存在しますが、あくまで企業が情報発信用として作成しているものなので直接的な購入に繋がる可能性は低くなります。
これらのことから、SNS上でのストックフォトの宣伝効果は限りなく小さいと考えられます。
SNS活用は情報収集
SNSを使ったストックフォトの宣伝についてまとめてきました。
ストックフォトにとってSNSとは、情報発信よりも情報取集に向いているものだといえます。
今のトレンドが何なのか、どんな観光地が人気なのかなどを把握してストックフォトに役立たせるにはSNSを使ったマーケティングが有効です。実際にどんな作品がストックフォトで売れたのかなどの情報を発信しているユーザーもいます。
宣伝以外の方法でSNSを上手く活用することが収入アップへの近道かもしれません。
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