PayPayという言葉をご存知でしょうか。
大きなキャンペーンがきっかけで多くの人が知ることになったと思いますが、実はサービス自体は2018年10月から開始されていたのです。
今回はそんな話題になっている「PayPay」の基本的な使い方やキャンペーンについてご紹介します。
PayPayの目的
PayPayとはソフトバンク(株)とヤフー(株)の合弁会社であるPayPay(株)が提供するスマホ決済サービスの名称です。
PayPayではあらかじめ銀行口座からチャージしておいた電子マネー、Yahoo!マネーやクレジットカードから支払いする方法など3種類の支払い方法があるのが特徴で、これまで多くの人が利用していた「Suica」や「PASMO」などの電子マネーとは似ているようでかなり異なっています。
これらのサービスが民間企業で進められていく背景には、国が今後の日本でのキャッシュレス化を進めていきたいという方針を持っていることが挙げられます。現在の日本でのキャッシュレス比率は20%ほどと言われ、海外の先進国と比べるとかなり低い割合となっています。
つまり日本では現金での支払いが圧倒的に習慣化しているのです。
これを受けて、政府は段階的にキャッシュレス比率を2025年までに40%まで引き上げる目標を掲げており、将来的には80%を目指していることが分かっています。
余談ですが、PayPayのサービス提供にあたり連携しているPaytmは、インド最大のデジタル決済企業で、3億人以上のユーザーと800万のオフライン加盟店にサービスを提供しており、キャッシュレス化に関しては日本企業よりも数段階も先を行っています。
PayPayの使い方
PayPayを利用するために必要なものはスマホです。
App StoreやGoogle PlayなどからPayPayアプリをスマホにダウンロードし、支払いまでに幾つか設定しておくことが必要となります。
- アプリをダウンロード
- アプリ起動後、ログインしてSMS認証
- 電話番号とパスワードの設定、もしくはYahoo!JAPAN IDで登録
- 支払い情報の登録
PayPayアプリを使った支払い方法としては3種類から選ぶことができます。
- PayPay残高……銀行口座から事前にチャージ
- Yahoo!マネー……事前に登録
- クレジットカード……アプリ内で事前に登録
仮に支払い時に残高が足りなかった場合、PayPay残高⇒Yahoo!マネー⇒クレジットカードという流れで決済されるのでご安心ください。
アプリのダウンロードや情報登録、支払いの利用自体は全て無料ですので興味がある人はとりあえず試しにダウンロードしてみるだけでも良いでしょう。
PayPayの支払いまでの流れ
PayPayアプリをダウンロードし、支払い方法の登録まで出来れば実際にお店で利用することができるようになります。
具体的な支払いの流れは2パターン。
1つ目はお店側のQRコードを読み込む場合。
- お店でQRコードを読み取る
- スマホ画面でお会計金額を入力する
- 店員がスマホ画面を確認してお会計完了
2つ目はアプリ内のバーコードを見せる場合。
- アプリ起動後、店員にバーコードを見せる
- バーコードを読み取ってもらう
- お会計完了
これらはどちらでも構わないので、やり方が分からなければ店員さんの指示に従って手続きすれば問題ないはずです。
まずはPayPayが使えるお店なのかを確認し、レジにいる店員さんに「PayPay(ペイペイ)で」と言うところから始めてみましょう。
PayPayが使えるお店
PayPayが使えるのはアプリのアイコンと同じマークがあるお店に限られます。
まだサービス提供開始から間もないので、地域によってはお住いの近くに利用できるお店がほとんど無いという人もいると思います。ただ、加盟店はこれから順次増えていくそうなので今後に期待しましょう。今のところ使えるお店としてはビックカメラやヤマダ電機、ファミリーマートなどが挙げられます。
ちなみに近くで使えるお店があるかどうかは、アプリ内の地図からも確認することができます。
PayPayのメリット
PayPayを使った支払いには主なメリットが3つあります。
- 会計がスムーズ
- 使った分が記録される
- ポイントなどの付与でお得
既に電子マネーをご利用している人は実感しているとおり、キャッシュレス化は客側とお店側の両方で現金を扱う手間が省けるので会計がスムーズに行えるようになります。持ち歩く現金も少なくなるので盗難や紛失など防止できるのも大きなメリットです。
また、お店独自のポイントやクレジットカード、ポイントカードなどとも併用することができるのでポイントの二重取りなどが発生し、現金で購入するよりも遥かにお得になるのです。
PayPayのデメリット
メリットがある一方、PayPayにも電子決済ならではのデメリットが存在します。
- 初期設定が手間
- 通信障害や災害
- 使えるお店が限定される
特に高齢者の人や電子機器が苦手な人にとっては初期設定が手間になることが考えられます。
また、「100億あげちゃうキャンペーン」で多くの人の利用が集中したことで一時的な通信障害やアプリに不具合が起こったり、災害などの影響で利用できなくなる可能性があります。
その他のスマホ決済サービス
スマホを使った決済サービスはPayPay以外にも幾つかあります。
- LINE Pay(ラインペイ)
- 楽天Pay(楽天ペイ)
- Origami Pay(オリガミペイ)
- d払い
どれも利用方法は似ているので、自分の使いやすいものや生活環境などに合ったものを使うのが良いでしょう。上記4つと比べてみるとPayPayは遅れて登場したサービスなので、知名度やユーザー数、加盟店などで遅れをとっているようにも感じられます。
そんな状況を挽回するために始まったのがPayPay独自のキャンペーンである「100億あげちゃうキャンペーン」です。
お得なキャンペーン
他のサービスよりも後発となったPayPayでは、ユーザーを取り組むためのお得で魅力的なキャンペーンが開催されています。
- PayPayはじめ特典(無期限)
- 100億あげちゃうキャンペーン(期間限定)
PayPayはじめ特典は、アプリをはじめて登録した人に500円相当のPayPay残高がプレゼントされるものです。
このキャンペーンについては今のところ無期限なので、長期的にユーザーを取り込む狙いがある模様です。
「100億あげちゃうキャンペーン」は、2018年12月4日~2019年3月31日までの期間限定キャンペーンで、PayPayを利用して支払いした購入金額の20%がポイント還元されるほかに、40回に1回の確率で全額が戻ってくるというかなりお得な内容となっています。
こちらはポイント付与が運営会社の原資である100億円に達成した場合、期間を待たずに終了する可能性もあるとのことです。この記事を書いている時点でも既にSNSやネットニュースでは100億円達成間近などの噂が出回っているので、近いうちに運営会社のほうから終了についての告知があるかもしれません。
ただ、場合によっては100億円に追加が行われる可能性もあるようなので、今後の運営会社からの正確な情報をチェックしておきましょう。
paypayに関するまとめ
スマホ決済サービス「PayPay」についてまとめてきました。
「100億あげちゃうキャンペーン」がテレビやニュースで取り上げられたことで、知名度アップの効果はかなり大きかったと感じました。100億円達成間近との噂が本当だとしても、このまま短期間で終わってしまうのは運営会社にとって勿体無いはずです。
PayPayは導入するお店側にも初期導入費用、決済手数料、入金手数料が3年間無料になるなどのメリットがあるので、今のキャンペーンが終了しても長期的な利用を促すような新たなキャンペーンも開催されるのではないでしょうか。その他のサービス会社や非加盟店がどのような対応をしてくるのかも気になるところです。
とはいえ、今後しばらくはPayPayが話題の中心になるはずので、追加情報はしっかりチェックしていきましょう。