この記事ではニコン Z fの特徴とZ fcと比較した特徴の違いに関する内容をまとめています。
ニコンからフルサイズミラーレスカメラ「Z f」が発表されました。
フィルムカメラの「FM2」からインスパイアされたヘリテージデザインが特徴ながらも、最新のミラーレスカメラとしての高いスペックを搭載した製品です。
Z fの発売記念としてプレミアムエクステリア張替キャンペーンも開催されます。人工皮革部分を自分の好きな色に張替えることが期間限定で無料で可能。選べるカラーは5色あり、さらにニコンダイレクトでは限定カラーのボルドーレッドが選択できます。
コンセプトが同じ製品としては2021年にシルバーカラーが発売され、2023年3月にブラックカラーが発売されたZ fcがありますが、 2機種は大きく違った特徴を持っています。
ニコン Z fとZ fcのスペック比較
Z fとZ fcのスペックの違いについては以下の比較表のとおりです。
Z f | Z fc | |
---|---|---|
レンズマウント | Zマウント | Zマウント |
センサー | フルサイズ | APS-C |
有効画素数 | 約2450万画素 | 約2088万画素 |
画像処理エンジン | EXPEED7 | EXPEED6 |
動画性能 | 4K対応 | 4K対応 |
シャッタースピード | 1/8,000秒~30秒 | 1/4,000秒~30秒 |
常用ISO感度 | 100~64000 | 100~51200 |
連続撮影速度 | 約7.8コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
視野率 | 100% | 100% |
ファインダー | 0.5型•約369万ドット | 0.39型•約236万ドット |
モニター | チルト式3.2型 約210万ドット | バリアングル式3.0型 約104万ドット |
スロット数 | デュアルスロット SD/microSD対応 | シングルスロット SD対応 |
ボディ内手ブレ補正 | ○ | ✕ |
Wi-Fi機能 | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 〇 | 〇 |
タッチパネル対応 | 〇 | 〇 |
防塵・防滴 | ○ | ✕ |
バッテリー性能 (ファインダー使用時) | 約410枚 | 約310枚 |
質量 | 約630g(本体のみ) | 約390g(本体のみ) |
大きさ (幅×高さ×奥行) | 約144×103×49mm | 約134.5×93.5×43.5mm |
価格 | 272,000円(税抜) | 118,000円(税抜) |
2機種の主な違いとしては、センサーサイズ、シャッタースピード、ボディ内手ブレ補正、スロット数、ボディサイズや重量などです。
総合的にみるとZ fはZマウントカメラのフラグシップ機であるZ9や最新機種のZ8などの上位機種に近いスペックが搭載されているため、プロやハイアマチュアのニーズに応えられるカメラだと言えます。
Z fの特徴的なスペックとして、ピクチャーコントロールにはモノクロームに加えてフラットモノクロームとディープトーンモノクロームが搭載されます。雰囲気やシーンに応じて使い分けることで自分の好みに合った写真表現を楽しむことができます。
価格に関しては倍以上の差が出ていることや使用可能なレンズもフルサイズ向けとAPS-C向けで価格と大きさも違ってくるので、趣味のためのカメラとして購入するならZ fcのほうが多くの人にオススメできます。
一方で、同じようにクラシカルなデザインをコンセプトにしたフルサイズセンサーを搭載の一眼レフカメラであるDfの後継機を望んでいたユーザーにとっては念願だったカメラだともいえます。先に発売したZ fcがAPS-Cセンサーで残念な思いをして購入を見送った人はきっと手に入れるはずです。
ニコン Z fに関するまとめ
クラシカルな見た目にもかかわらず、ニコンの最新技術が搭載されたZ fは、メイン機としても活躍してくれるだけの信頼性とカメラ好きなユーザーの所有欲を同時に満たしてくれること間違いありません。
とはいえ、万人ウケする製品かと言えば答えはノーです。
連続撮影速度やグリップの握りやすさなどは上位機種であるZ8のほうがやはり上なので、仕事で使用する場合や大型のレンズと組み合わせることを想定している人は購入前によく検討した方が良いでしょう。
グリップに関しては別売りのエクステンショングリップ「Z-f GR1」と合わせることで解決できるはずなので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
Z fは2023年10月発売予定です。
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