ニコンから最新のフルサイズミラーレスカメラ『ニコン Z9』が正式発表されました。
今回発表されたニコン Z9はニコンのミラーレスカメラにおける初めてのフラグシップモデルです。
様々な機能がこれまでの一眼レフカメラを超えるハイスペックなプロ及びハイアマチュア向けの製品とされ、多くのユーザーに衝撃を与えることとなりました。
ニコン Z9の注目すべき機能
ニコン Z9のスペックの中で特に注目すべき機能をまとめてみました。
・世界最多19種類の被写体検出
・リアルビューファインダー
・メカシャッター非搭載
・最高約120コマ/秒のハイスピードフレームキャプチャ+
・最長125分の8K UHD/30p動画の内部記録
・最長125分の4K UHD/120p動画の内部記録
・縦横4軸チルト式モニター
・撮影画面が明るく見やすくなるスターライトビュー
・暗所撮影で役立つ赤色画面表示
・店頭予想価格は60~70万円前後
ニコン Z9の被写体検出は人物・犬や鳥などの動物、自動車や飛行機などの乗り物を合わせて合計19種類の被写体に対応。他メーカーと比較しても現状で最も多くの被写体に対してAF機能を有効活用できることになります。
EVFは約369万ドットの高解像度で一眼レフカメラのような見やすさを実現した「リアルビューファインダー」を搭載。高速連続撮影時でもブラックアウトフリーで撮影中のストレスが軽減されます。従来のブラックアウトフリーと異なり、被写体の動きがリアルタイムで表示され続けるので決定的瞬間を逃さないようになっています。
高速連続撮影では約11MPで最高約120コマ/秒が撮影可能な機能「ハイスピードフレームキャプチャ+」がニコン Z9に初搭載されます。画素数が物足りないことを想定してのことか、約30コマ/秒を約45MPで撮影できる「C30」も選択可能となっています。
また、ニコン Z9では最長125分の8K動画や4K UHD/120p動画を内部記録できることや8K動画からオーバーサンプリングした4K UHD画像を生成できることなど動画撮影機能も充実し、ライバル機種を大きく引き離すスペックが搭載されます。
予想価格は店頭価格で60~70万円。ソニー α1などのライバル機種と比較すると割安感があるのでこの価格設定には多くのユーザーにとって朗報です。
但し、実際に相当な数の予約注文が入っているようで、ネット上では12ヵ月待ちなどという噂も流れているようです。
ニコン Z9に関するまとめ
今回の正式発表内容をまとめると、ニコン Z9はこれまでのZシリーズやライバル機種を遥かに超えるスペックを搭載した静止画動画ともに対応できるプロ向けのカメラだと言えるでしょう。一眼レフカメラのフラグシップ機であるD1桁シリーズから買い替えるユーザーも多くなるはずです。
縦位置グリップ一体型が要らなければZ7やZ6でも十分かもしれませんが、動体撮影に対する機能が他の機種を大きく上回っているのはニコン Z9の強みです。
気になるのは予約注文に対する供給不足と実際の納期です。公式では発売時期を年内予定としています。
購入希望する全てのユーザーが手にする頃にはキヤノンからもフラグシップ機が出ているかもしれませんね。
※発売日が12月24日に決定しました⇒「ニコン Z9の発売日が12月24日に決定』
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