ニコンのフルサイズセンサー搭載デジタル一眼レフカメラの入門機となるD750の後継機『D780』の発売されました。
前モデル『D750』から飛躍的にスペックがパワーアップしている『D780』は、キヤノンのライバル機種『6D MarkⅡ』ユーザーからみてもとても羨ましいほど魅力的です。
そこで、今回はたびたび比較対象となるライバル機種『6D MarkⅡ』と比較しながら『D780』の注目ポイントについてご紹介します。
D850との比較記事はこちら⇒【D780とD850のスペック比較と評価まとめ】
D780のスペックと違いを比較
今回発売されるニコン『D780』とキヤノンの『6D MarkⅡ』それぞれのスペックの違いは以下のとおりです。
NIKON D780 | CANON 6DMarkⅡ | |
---|---|---|
レンズマウント | Fマウント | EFマウント |
有効画素数 | 約2,450万画素 | 約2,620万画素 |
シャッタースピード | 1/8,000秒~30秒 | 1/4,000秒~30秒 |
ISO感度 | 100~51200 | 100~40000 |
連続撮影速度 | 約7.0コマ/秒 | 約6.5コマ/秒 |
視野率 | 100% | 98% |
モニター | チルト式 | バリアングル式 |
Wi-Fi機能 | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 〇 | 〇 |
タッチパネル対応 | 〇 | 〇 |
バッテリー性能 | 約2260枚 | 約1200枚 |
質量 | 約755g(本体のみ) | 約685g(本体のみ) |
スロット数 | ダブルスロット | シングルスロット |
価格 | 272,700円(税込) | 256,500円(税抜) |
ライバル機種と呼ばれるだけあり、2つのカメラは非常に近いスペックとなっています。
キヤノンの『6D MarkⅡ』は発売から2年以上経過しているので現在の購入価格はかなり割安。
一方、ニコンの『D780』のほうが後から発売されることもあって現在の価格は高いですが、様々なスペックの数値が『6D MarkⅡ』を上回っています。
パッと見た印象としてはニコンのフルサイズミラーレスカメラ『Z6』のスペックを一眼レフカメラのボディに継承したようなイメージを持ちました。
D780に有って6D MarkⅡに無いモノ
6D MarkⅡユーザーからみたニコン『D780』のオススメできるポイントは3点。
・ファインダー視野率100%
・1/8000秒のシャッタースピード
・ダブルスロット搭載
ファインダー視野率が98%の6D MarkⅡに対してD780は100%となっています。
この差を感じるのはファインダーを使用した撮影時。
ファインダー視野率が100%ではないカメラボディでのファインダーを使用した撮影では、意図しないモノが映り込むことがないよう注意しなければならないため、場合によっては撮影に集中できないことがあります。
6D MarkⅡは上位機種との差別化を図るために98%とされたという説がありますが、D780は上位機種にあたるD800シリーズと同じく100%になっているのは羨ましいポイントです。
また、シャッタースピードが1/8000秒である点や記録メディアがダブルスロットである点など、D780は初心者からプロまで幅広いユーザー層を意識したカメラに仕上がっています。
初心者向けのオススメはD780
これからフルサイズセンサー搭載の一眼レフカメラを検討している初心者へのアドバイスとして、購入の決め手となるのは使用の用途をどこまで想定しているかです。
スペックや操作性で上位機種との差別化を図っているキヤノンに対し、ニコンは出し惜しみしていない印象があります。
将来的に仕事用としての使用を考えているなら、痒い所に手が届くスペックを搭載しているD780がオススメ。
上位機種へのステップアップを視野に入れながら、まずは一眼レフカメラに慣れていきたいという人には価格が下がってきた6DMarkⅡがオススメです。
6D MarkⅡとD780の比較と評価まとめ
キヤノンの6DMarkⅡユーザーからみたニコンのD780 についてまとめてきました。
スペック上だけでも6D MarkⅡには無い要素が多く、D780はフルサイズセンサーの入門機としてだけではなくハイアマチュア向けとしても十分通用するカメラになっています。
フルサイズミラーレスカメラが主流になりつつあるいま、やっぱり一眼レフカメラが良いというユーザーはぜひ新しいパートナー候補として参考にしてみてください。