FUJIFILM X100VIの登場でX100Vが販売終了に(スペック比較表あり)

この記事ではFUJIFILM X100VIのスペックや特徴についてまとめています。

富士フイルムのX100シリーズの最新製品「FUJIFILM  X100Ⅵ」が正式発表されました。旧モデルからの性能進化と価格の跳ね上がりがビックリするくらいだったので、スペックを比較しながら特徴について触れていきます。

また、旧製品であるX100Vで撮影した作例についてもご紹介します。

X100VIのスペックと特徴

FUJIFILM X100Ⅵのイメージ写真
FUJIFILM X100VI-富士フイルム公式より

FUJIFILM X100VIのスペックと旧製品の比較は以下のとおりです。

 X100VI
X100V
センサーサイズAPS-CAPS-C
画像処理エンジンX-Processor 5X-Processor 4
有効画素数約4,020万画素約2,610万画素
シャッタースピード1/180,000秒~30秒1/32000秒~30秒
焦点距離35mm35mm
F値F2〜F16F2〜F16
ISO感度125~12800160~12800
連続撮影速度約20.0コマ/秒
(電子シャッター時)
約30.0コマ/秒
(電子シャッター時)
モニター3.0型チルト式
3.0型チルト式
手ブレ補正機構
Wi-Fi
Bluetooth
タッチパネル
ローパスフィルターレス
撮影可能枚数
(バッテリー性能)
約450枚(OVF時)約420枚(OVF時)
サイズ
(幅×高さ×奥行き)
128×74.8×55.3mm128×74.8×53.3mm
重量約471g(本体のみ)約428g(本体のみ)
カラーブラック・シルバーブラック・シルバー

デザインやサイズ感などはこれまでのX100シリーズどおりでほとんど変化なし。強いて言えばシルバーの色味が若干異なるくらいです。

スペックについては変更点がいくつかありますが、特徴的なものを挙げるなら以下のようになります。

・有効画素数約2610万画素→約4020万画素

・手ブレ補正機構を搭載

・被写体認識機能を搭載

・新たなフィルムシミュレーションの追加

近年の高画素化の流れに乗るように、X100Ⅵも約4020万画素になりました。

これは同じXシステムでミラーレスカメラである「X−H2」や「X−T5」と同じ有効画素数です。データサイズの膨張やブレに対してシビアになるなどデメリットもありますが、トリミング耐性の向上や高画質な風景撮影などが期待できます。

手ブレ補正機能についてはX100シリーズで初搭載。手持ち撮影が中心となるであろうコンパクトデジタルカメラの高画素化への対応としては必然だといえます。ボディサイズを変えることなく、重量を少しだけ増やすだけに留めて搭載していることから、富士フイルムのカメラ作りに対する技術力の高さを感じました。

 

フィルムシミュレーションはリアラエース、ノスタルジックネガ、エテルナ ブリーチバイパスの3つが追加され、合計で20モードが搭載されています。フィルムシミュレーションはファームウエアのアップデートでの追加がされない可能性が高い機能の1つですので、もしかすると1番の注目ポイントかもしれません。

僕自身もクラシックネガを使用したいがためにX100FではなくX100Vを購入した経緯がありますので、実際に購入する前には必ず確認するようにしましょう。

X100Vの中古が狙い目か(作例あり)

X100Ⅵの店頭予想価格は28万1,600円、90周年記念の特別仕様「Limited Edition」は全世界1,934台限定で35万900円で抽選販売となっています。この価格設定は想定を遥かに上回るものでした。

なので、価格的に手が出せない人にとっては、中古のX100Vが狙い目です。以下の写真は、X100Vで撮影したフィルムシミュレーション「クラシックネガ」の作例になります。

FUJIFILM X100Vとクラシックネガの作例1
FUJIFILM X100V-クラシックネガ
FUJIFILM X100Vとクラシックネガの作例2
FUJIFILM X100V-クラシックネガ
FUJIFILM X100Vとクラシックネガの作例3
FUJIFILM X100V-クラシックネガ
FUJIFILM X100Vとクラシックネガの作例4
FUJIFILM X100V-クラシックネガ

X100Vの性能はいま現在でも十分過ぎるほどの描写を見せてくれます。個人的にフィルムシミュレーション「クラシックネガ」は他メーカーの製品では再現出来ない魅力を感じています。

まとめ:X100Ⅵは紛れもなく高級コンデジ

FUJIFILM X100Ⅵは性能の進化もさることながら、価格の高騰に驚いた人も多かったと思います。高級コンパクトデジタルカメラの分類の中では他メーカーの製品とは格の違いが明らかです。

今後は富士フイルムのカメラ全体がライカのような高級路線になっていき、益々手に入れるのが困難になっていくのではないでしょうか。

そう考えると手に入れられるうちに購入しておくのが後悔しないための最適解かもしれません。

X100Ⅵの発売は2024年3月下旬、予約は近日開始予定とのことです。

 

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