X-T30Ⅱのスペックと旧モデルとの比較まとめ

FUJIFILM X-T30のマイナーチェンジモデルとなるX-T30Ⅱが発表されました。

てっきりX-T40が来るのかと思ったりボディ内手ブレ補正が搭載されるのかと思いきや、名前やスペック、見た目もほとんどX-T30です。

ではいったい、旧モデルと比較してどのスペックが変わったのか。

このページではX-T30ⅡとX-T30とのスペックの違いや買い替えについて解説していきます。

X-T30ⅡとX-T30の違い

FUJIFILM X-T30Ⅱのボディイメージ写真
FUJIFILM X-T30Ⅱ-富士フイルム公式より

X-T30ⅡとX-T30のスペックの違いは以下のとおり。

 X-T30Ⅱ
X-T30
画像処理エンジンX-Processor4X-Processor4
有効画素数約2,610万画素約2,610万画素
ISO感度160~51200(拡張時)160~51200(拡張時)
連続撮影速度約30コマ/秒
(電子シャッター時)
約30コマ/秒
(電子シャッター時)
測距輝度範囲ー7EVー3EV
視野率100%100%
モニター2方向チルト式
(タッチパネル対応)
2方向チルト式
(タッチパネル対応)
モニター解像度約162万ドット約104万ドット
Bluetooth
スロット数シングルスロットシングルスロット
ボディカラーシルバーブラック/シルバー
チャコールシルバー
バッテリー性能
(標準撮影枚数)
約390枚約380枚
質量約329g(本体のみ)約333g(本体のみ)
価格(税込)118,260円

有効画素数や連続撮影速度などの撮影に関する基本的なスペックは同じになります。

外観デザインやサイズ感も全く同じで「X-T30」のロゴまで一緒なのでぱっと見ただけでは区別することが出来ません。

しかしながら、搭載されている詳細な機能で主な変更点も幾つかあるのでご紹介します。

・最新のAFアルゴリズムにより動体追従AF性能が向上

・フィルムシミュレーションにクラシックネガとETERNAブリーチバイパスが追加

・4K動画が約10分から約30分まで撮影可能となり、フルHDのスローモーション動画が120pから240pに向上

・カラークローム ブルーの追加

・背面モニター解像度が約104万ドットから約162万ドットに向上

搭載されるセンサー「X-Trans CMOS 4」と画像処理エンジン「X-Processor 4」は同じながらも最新のAFアルゴリズムにより動体追従AF性能が旧モデルよりも飛躍的に向上。動体追従AFに関してはX-Pro3やX-T4などの上位モデルと同等まで引き上げられています。

 

作品の雰囲気を変化させるための重要な機能であるフィルムシミュレーションにはクラシックネガやETERNAブリーチバイパスが追加。このうちクラシックネガは細心のカメラにのみ搭載されているフィルムカメラに近い描写のフィルムシミュレーションです。多くのユーザーから人気があり、個人的にもX100Vではよく使用しています。

操作性では背面モニターが約104万ドットから約162万ドットに向上。これは他メーカーのミラーレスカメラと比較しても多い数値で、屋外で撮影画像を確認する際に見やすくなることが期待されます。

旧モデルからの買い替えは無し

今回のX-T30ⅡはX-T30のマイナーチェンジモデルなので旧モデルからの買い替えは基本的にオススメしません。

クラシックネガや4K動画撮影など明確な目的がある場合には買い替えの選択肢としてアリかもしれません。しかし、機能面だけで買い替えるのであればボディ内手ブレ補正など様々な機能が搭載されている上位モデルのX-T4を選んだほうが間違いないです。

X-T4に関する記事⇒富士フイルムX-T4とX-T3のスペック比較と評価のまとめ

基本的な撮影機能や描写性能に関しては旧モデルであるX-T30で問題ありませんので、買い替えをする際は明確な目的をしっかりと把握してからにしましょう。

FUJIFILM X-T30Ⅱは2021年11月発売予定です。

 

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