FUJIFILM X-E4のスペックと他モデルとの比較に関するまとめです。
今回のモデルチェンジで4代目となるX-Eシリーズはエントリーモデルとしてオススメですが、旧モデルからの買い替えは慎重にすべきでしょう。
なぜ買い替えを慎重にすべきなのか、今回は旧モデルと比較しながらX-E4のスペックと評価についてまとめていきます。
X-E4のスペックと比較表
FUJIFILM X-E4のスペックと他モデルとの比較表は以下のとおりです。
X-E4 | X-E3 | X-S10 | |
---|---|---|---|
有効画素数 | 約2,610万画素 | 約2,430万画素 | 約2,610万画素 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | APS-C |
画像処理エンジン | X-Processor4 | X-Processor Pro | X-Processor4 |
レンズ | Xマウント | Xマウント | Xマウント |
動画性能 | 4K対応 | 4K対応 | 4K対応 |
スロット数 | シングルスロット | シングルスロット | シングルスロット |
シャッタースピード | 15分~1/8,000秒/1/32,000秒(電子シャッター時) | 15分~1/8,000秒/1/32,000秒(電子シャッター時) | 15分~1/4,000秒/1/32,000秒(電子シャッター時) |
ISO感度 | 160~12800(拡張可) | 200~12800(拡張可) | 160~12800(拡張可) |
連続撮影速度 | 最大約30コマ/秒 (電子シャッター時) | 最大約14コマ/秒 (電子シャッター時) | 最大約30コマ/秒 (電子シャッター時) |
ファインダー | 0.39型/約236万ドット | 0.39型/約236万ドット | 0.39型/約236万ドット |
視野率 | 100% | 100% | 100% |
モニター | チルト式約162万ドット (タッチパネル対応) | 固定式約104万ドット (タッチパネル対応) | バリアングル式約104万ドット (タッチパネル対応) |
手ブレ補正 | ✕ | ✕ | 〇 |
防塵防滴対応 | ✕ | ✕ | ✕ |
グレイン・エフェクト | 〇 | 〇 | 〇 |
カラークローム・エフェクト | 〇 | ✕ | 〇 |
カラークローム ブルー | 〇 | ✕ | 〇 |
バッテリー性能 | 約460枚 | 約350枚 | 約325枚 |
サイズ (幅×高さ×奥行) | 121.3×72.9×32.7mm | 121.3×73.9×42.7mm | 126.0×85.1×65.4mm |
質量 | 約315g(本体のみ) | 約287g(本体のみ) | 約415g(本体のみ) |
ボディカラー | ブラック/シルバー | ブラック/シルバー/ブラウン | ブラック |
有効画素数は約2610万画素とエントリーモデルとして十分なスペックで、軽量化と小型化によって旧モデルの「FUJIFILM X-E3」よりも携帯性に長けた仕上がりになってます。
ファーストインプレッションとしては「FUJIFILM X-S10」に近いカメラだなという印象です。
FUJIFILM X-E3との違い
前モデルの「FUJIFILM X-E3」とのスペック上の違いは多く、今回のモデルチェンジでX-E4は正当な進化を遂げたと言えます。有効画素数の増加や最新の画像処理エンジン、連続撮影速度の向上など解像度や動体撮影に関わる部分が目立っています。
フィルムシミュレーションにはハイアマチュアモデルにも搭載されている「カラークローム・エフェクト」や「カラークローム ブルー」などが追加されました。
赤色に深みを出す「カラークローム・エフェクト」や青色を鮮やかに際立たせる「カラークローム ブルー」は写真表現の幅を広げる機能なので買い替えを検討する際に重要になってきます。
デザイン面ではグリップが廃止されたフラットなシルエットに変更。背面モニターも固定式からチルト式へと変更されました。
グリップレスになったことで組み合わせるレンズによっては撮影時の手元が不安定になるので、別売りの「メタルハンドグリップ」や「サムレスト」でホールド感をアップさせる必要が出てくるかもしれません。
参考記事⇒『【レビュー】富士フイルムX-E3の作例と魅力を徹底解説』
FUJIFILM X-S10との違い
先に発売された「FUJIFILM X-S10」との比較では、有効画素数や画像処理エンジン、フィルムシミュレーションなどスペック面で共通する部分が多くなっています。
主な違いは手ブレ補正機能で、X-E4には搭載されていません。また、バッテリー性能に関してはカタログスペックでX-E4が有利です。
デザイン面ではファインダーの位置やグリップや背面モニターなどの違いが大きく、機能性ではX-S10が勝っている印象。
スペック面だけで違いを比較してしまうと購入を迷ってしまいそうですが、携帯性で選ぶならX-E4、機能性で選ぶならX-S10といったように目的別であれば悩む必要はありません。
参考記事⇒『FUJIFILM X-S10の実写レビュー コスパがおかしい描写性能』
結論:X-E3からの買い替えは慎重に
様々なスペック面が進化しているX-E4ですが、個人的にはX-E3からの買い替えは慎重になるべきというのが正直な意見です。
普段から深めのグリップに慣れ親しんだユーザーからするとグリップレスによるホールド感には不安を感じてしまい、改善するためにはメタルハンドグリップやサムレストが不可欠になります。
これらのアクセサリーがX-E4本体と同梱されていたなら違った評価になったかもしれません。
良くも悪くも携帯性に特化しすぎているカメラなので、機能性とコストパフォーマンスで選ぶなら旧モデルのX-E3やX-S10をオススメします。
X-E4のスペックと他モデルとの比較評価のまとめ
富士フイルムのミラーレスカメラ「FUJIFILM X-E4」は日常シーンやサブ機として気軽に使えるカメラとしては十分なスペックが搭載された製品です。
組み合わせるレンズが単焦点など小型なものを想定していて携帯性を優先したい人にはピッタリ。
チルト式モニターは動画撮影にも向いているのでYouTubeなどに取り組むクリエイターのニーズにも応えられるカメラだといえます。