キヤノンのミラーレスカメラ「EOS kiss M」が9月の月間販売台数で一眼レフカメラを超えて首位となりました。
全国の家電量販店やネットショップの統計をまとめている「BCNランキング」によれば、今回首位となったのはキヤノンの初心者向けモデル「EOS kiss M ダブルズームキット ホワイト」でした。
キヤノンが発売しているkissシリーズは子育てを始めるパパやママをターゲットした初心者向けのモデルとして、デジタル一眼レフカメラの時代から始まったシリーズです。
今回の調査ではどのような客層だったのかまでは公表されていませんが、ミラーレスカメラ版のkissシリーズ1代目として今年3月に発売した「EOS kiss M」も初心者向けモデルに設定されているのでこれから写真を始める人にはおすすめのカメラです。
ダブルズームキットを買えば15~200mmまではカバーできてしまうのですが、もっとボケ味が欲しくなったり、他のレンズも使ってみたいという気持ちになってきますよね。
そんなわけで、今回はダブルズームキットに買い足ししたいおすすめレンズを紹介します。
アップで撮りたい時のレンズ
赤ちゃんや小物、花などをアップで撮りたい人が買うべきはマクロレンズです。
マクロレンズの特徴は、他のレンズよりも被写体に近づけること。
普通のレンズではピントが合わないためにシャッターが切れなかったりした経験が誰にでもあると思いますが、マクロレンズでは今まで以上に近づいて撮ることができます。また、EF-Mマウント唯一のマクロレンズである「EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STM」はLEDライトが内蔵されているので、手元を明るくしたりなどの細かな光の調整も可能です。
価格も3万円ちょっとと比較的お安めです。
ボケ味が欲しい時のレンズ
被写体の前後をぼかして被写体を目立たせるような写真が撮りたい人には、ダブルズームキットのレンズよりも明るい単焦点レンズがおすすめです。
明るいとは、F値が低いということ。一般的にはF値が低いレンズのほうがボケ味が強くなります。
先ほど紹介した「EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STM」と比較してみると、「EF-M 32mm F1.4 STM」のほうがF値が低いため、ボケ味が強い写真が撮れるということになります。
ただ、F値が低いレンズは値段も高価になる傾向にあるので、自分がどの程度のボケ味を求めているのかやどんな被写体を撮るのかによって選択は分かれてきます。
ちなみに「EF-M 32mm F1.4 STM」の平均価格は約6万円前後と「EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STM」の約2倍以上ですが、F1.4という数字は一眼レフカメラ向けの同じ明るさを持つレンズと比較するとかなり安く感じられます。
風景をダイナミックに撮りたい時のレンズ
旅行先などで出会った街や風景をより広くダイナミックに撮りたい人には、超広角レンズをおすすめします。
超広角ズームレンズ「EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」は、今回紹介してきたレンズの中で最も広範囲を写すことができるレンズです。
レンズがどれくらい広く、或いはアップで撮れるかのは「EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM」の数字部分で表されています。
この場合、11mmから22mmの範囲でズームできるという意味ですので、今回の3本の中では断トツで広角で撮れるということです。キットレンズの「EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STM」と比較すると少しだけ広角なので、この4mmの差をどう感じるかですね。
F値の最小は焦点距離によってF4~5.6で変化してしまいますが、値段は約4万円以下で買えてしまうのでかなりお得です。
EF-Mマウントレンズのオススメまとめ
キヤノンのミラーレスカメラ向けEF-Mマウントレンズについてまとめてきました。
基本的な目的として思いついたものを想定して紹介していますが、もちろんここで書かれていない目的や被写体など、自分に合った使い方ができるのであればどれを買っても良いと思います。個人的には花や赤ちゃんなどを撮るためにはマクロレンズがあったほうが良いので、一番のおすすめは「EF-M 28mm F3.5 マクロ IS STM」です。
これから写真をたくさん撮っていきたい人はぜひ参考にしてみてください。