カメラ雑誌の休刊と進むデジタル化

カメラ雑誌の休刊が止まりません。

新型コロナウイルス感染症が流行して以降、月間カメラマンやアサヒカメラ、日本カメラなどの歴史あるカメラ雑誌の休刊が続いています。

主な理由としては新型コロナウイルスの感染拡大の影響による購買数と広告収入の減少で出版の継続維持が困難になったからだそうです。

カメラ市場自体が縮小しているので仕方ないことなのかもしれませんが、紙媒体での作品鑑賞や情報取集を楽しみにしていたカメラファンにとっては寂しくなりますね。

・月刊カメラマン

・アサヒカメラ

・日本カメラ

・フォトテクニックデジタル(2021年8月号で休刊予定)

残るカメラ雑誌も少数

様々な情報がデジタル化に移行しつつある現代において、紙媒体のカメラ雑誌はアマチュアカメラマンにとって単なる情報収集源ではなく、自分の作品発表や他人の作品鑑賞が出来る重要な役割を持っています。

今でこそツイッター(Twitter)やインスタグラム(Instagram)などのSNS上で作品を公開しているカメラマンが多いですが、写真にはプリントしてこそ初めて分かる魅力もあります。

自分のお気に入りの作品をプリントしたことがある人なら分かると思いますが、プリントされた写真にはモニターで見ているだけでは気が付けなかった空気感やリアルさを発見するきっかけを与えてくれます。カメラ雑誌で鑑賞する他人の作品がなぜだか魅力的に感じられたり、自分よりも遥かに上手く見えてしまうこともあるので、初心者が写真について勉強するためには重要な教材とも言えます。

休刊した日本カメラ
休刊したカメラ雑誌「日本カメラ」の最終号

また、プロのフォトグラファーにとってカメラ雑誌とは、仕事として作品を掲載する場の1つでもあります。紙媒体にプリントされたプロの作品を気軽に鑑賞できる機会は滅多にないので、楽しみにしているファンからしても残念としか言えません。

残っているカメラ雑誌も数が少なく、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない今の状況では今後どうなるかも分かりません。

・フォトコン

・デジタルカメラマガジン

・CAPA(キャパ)

・風景写真

最近はSNSやYoutubeで作品や撮影テクニックを紹介するプロも増えているので、カメラ業界のデジタル化は若者を中心に今後加速していくことが考えられます。

しかし、出版を継続しているカメラ雑誌もまだ幾つかあるので、これらが紙媒体にしか無い魅力をどのように伝えていくかがカギになってくるはず。

 

話が上手くまとまりませんが、カメラ雑誌の休刊が発表されるたびに生まれるこの気持ちは何なんだろうと思いつつ、自分がやることは写真撮影を続けることなので今後も色々学びながら良い写真を撮っていきたいと思います。

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