マイクロソフトのノートパソコンであるSurface Book2のレビューについてです。
Surface Book2といえば、マイクロソフト社が販売するSurfaceシリーズの中で最もハイスペックでパワフルなノートパソコンです。
写真現像向きのノートパソコンを探していた時、apple(アップル)社のMacBook Proと最後まで悩みましたが、最終的にSurface Book2(13.5インチ/8GB/256GB/インテルi5)を購入しました。
スペックではフォトグラファーやイラストレーター向けになっていますが、実際の実用性はどうなのか気になっている人も多いと思うので細かいところまで解説していきたいと思います。
Surface Book2の詳細スペック
基本的なスペックは以下のとおりです。
主な仕様 | Surface Book2 |
---|---|
CPU | インテル® Core™ 第 7 世代 i5 インテル® Core™ 第8世代 i7 |
メモリ | 8GB/16GB |
記憶容量(SSD) | 128GB/256GB/512GB/1TB |
バッテリー性能 | ローカル動画再生:最大17時間 |
外部端子 | USBtype-A端子×2 USBtype-C端子×1 ヘッドホンジャック Surface Connect端子×2 フルサイズ SDXCカードリーダー |
画面サイズ | 13.5インチ/15インチ |
重量 | 13.5インチ:i5 1,542g/i7 1,642g 15インチ:1,905g |
カラー | プラチナ |
価格 | 154,224円~401,544円(税込) |
Surface Book2はSurface Bookシリーズの2代目にあたります。
見てのとおり、メインのノートパソコンとして使用するには十分すぎるスペックとなっています。CPUは第7世代のインテル i5から選択が可能。これは写真や動画を編集するのに十分な性能で、さらにパワフルで高い性能を求めるのであれば第8世代インテル i7が最適です。
画面サイズは13.5インチと15インチの2つから選択できます。
13.5インチはノートパソコンの中では少し小さめになりますが、縦横比が3:2になっているので他メーカーの同サイズの機種と比べてみても大きく感じられます。
また、Surface Book2はSurfaceシリーズの中で唯一、フルサイズSDXCカードリーダーを搭載しています。
これは撮影した写真をすぐにパソコンに取り込むことができるので、フォトグラファーにとっては非常に便利です。
2in1は様々な使い方が可能
Surface Book2が他と最も異なる点は、キーボード部分とモニターが分離する2in1機能です。
ボタン一つでモニターを外すことができ、使い方はラップトップやタブレットモードなど4通り。
これにより様々な仕事のシーンに対応することができます。
Surfaceペンと合わせて使えばイラストやスケッチにも便利です。
キーボード入力は好感触
キーボードはタップするとしっかりと沈むので滑らかな感触が心地よく、以前使っていたノートパソコンと比べてタイプミスが少なくなりました。
Surface Book2に慣れてしまったせいで、現在では他のノートパソコンが使いにくく感じられます。
また、バックライトの点灯により、暗い場所でもキーが見やすくなるのも良いところです。
タフなバッテリー性能
以前使っていた機種と比べてみてもバッテリーの持ちはかなり良いです。
カタログ上で最大17時間となっているバッテリー性能は、当然ながら実際使ってみるとそこまで持ちません。1年間使ってきたことで劣化もしていますので、写真の現像などをせずにブラウジングや文書作成だけであれば5~6時間程度は持ちます。
さらに4段階ある電源モードでは、状況に応じてバッテリーの消費電力を使い分けることができます。
快適な写真現像
写真現像ソフトの動きは非常にスムーズです。
アドビのLightroom CC(ライトルーム)を使用した写真現像時にもサクサク動きます。
電源モードを最も高いパフォーマンスに設定した場合、現像したRAWデータをJPEG保存するのにかかった時間は50枚で約6分10秒ほどでした。
Photoshop(フォトショップ)やlightroom(ライトルーム)などの写真現像ソフトを使用する場合は、電源モードを高パフォーマンス以上に設定するのをおすすめします。
独創的なヒンジ部分
個人的に気に入っているのがジャバラ状になったヒンジ部分です。
この遊び心をくすぐる独特な形はSurface Book2だけなので、周りと違ったものを好む人にとっては所有欲を満たしてくれます。
Surface Book2のデメリット
ここまでSurface Book2の良い部分を取り上げてきましたが、デメリットになる部分にも触れておきます。
SurfaceBook2はキーボードを含めた外装がマグネシウム合金でできているため、持ち運ぶことを考えると重量がネックになってしまいます。特に15インチサイズのほうは本体の大きさ的にも「軽やか」とは程遠いです。
購入を検討している人で頻繁に持ち運ぶことを想定しているのであれば、同じSurfaceシリーズの「Surface Laptop」のほうがニーズを満たしてくれるでしょう。
また、価格帯はノートパソコンの中でも比較的高価になっています。期間限定で13.5インチ 128GBモデルが発売されているものの、15万円以上からの価格帯はコストパフォーマンスという観点からいえば購入決断の妨げになるかもしれません。
価格に関しては、ライバル機種であるappleのMacBook Proと比較しても割高に見えてしまいます。
800万画素の背面カメラ
オートフォーカス機能付きの背面カメラはタブレットモードでの写真撮影に利用できます。
800万画素は一般的なスマートフォンを上回りますが、カメラ機能に特化した最新機種などには解像度では劣ってしまいます。過剰な期待は禁物です。
ちなみに、スマートフォンのようなスクリーンショット機能もあるので何かと便利に使えます。
スクリーンショットの方法は『【超便利】Surfaceでスクリーンショットを撮る方法』を参考にしてください。
Surface Book2の最適なモデル選び基準
重さと価格などを除くと個人的に不満要素が見つからないSurfaceBook2ですが、実際に購入するならどのモデルを選ぶべきでしょうか。
写真や動画編集を目的として使用するのであれば、容量は最低でも256GB、余裕を持ちたい人は512GBは欲しいところです。
パフォーマンスに関してはインテル i5でも十分ですが、Surface Book2本来の良さを味わいたいならクアッドコア搭載のインテル i7を選ぶことをおすすめします。また、デスクトップパソコンをお持ちの人でサブPCをお探しであれば、Surface Book2の十分すぎるスペックは持て余してしまうかもしれません。
外出先でも本格的な写真や動画の編集を想定するならSurfaceBook2を、価格面や携帯性を優先するならLaptopシリーズやSurfaceProシリーズを選ぶといった具合に比較してみてください。
Surface Book2のレビューまとめ
Surface Book2のレビューについて色々とまとめてきました。
価格や重量が気になるものの、自宅でメインPCとして使うことが多いならSurfaceBook2は最適です。
写真や動画編集、Officeによる資料作成だけでなくタブレットとしても使うことができるので、一台あればあらゆる問題を解決してくれるでしょう。
総じていえば、Surface Book2はクリエイターおすすめのノートパソコンです。
バッテリーの経年劣化が気になってくるかもしれませんが、しばらくはメインPCと活躍してくれそうなので、可能な限り使い続けていきたいと思います。
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