YouTube向け動画撮影にオススメできるα7Cのスペックと動画性能などの特徴に関するまとめです。
ソニーのフルサイズミラーレスカメラに世界最小・最軽量モデルが仲間入りしました。
その名は「α7C」。写真撮影だけでなく動画撮影機能も充実したインスタグラムやYoutube撮影にも向いたカメラです。
既にソニーユーザーとなっている人向けというよりもこれからカメラを始める初心者にオススメできる製品となっています。
今回はそんな小型・軽量のエントリーモデル「α7C」のスペックや特徴をα7Ⅲやα6600と比較しながら解説していきます。
α7Cの詳細スペック
ソニーα7Cを含めた3機種の詳細スペックについては以下の比較表のとおりです。
α7C | α7Ⅲ | α6600 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ | APS-C |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
シャッタースピード | 1/8000秒~30秒 | 1/8000秒~30秒 | 1/4000秒~30秒 |
ISO感度 | 100~51200 | 100~51200 | 100~32000 |
連続撮影速度 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
モニター | バリアングル式 | チルト式 | チルト式 |
Wi-Fi | 〇 | 〇 | 〇 |
タッチパネル | 〇 (メニュー選択非対応) | 〇 | 〇 |
手ブレ補正 | 〇 | 〇 | 〇 |
4K対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
瞳AF | 〇 | 〇 | 〇 |
EVF | 0.39型 | 0.5型 | 0.39型 |
視野率 | 100% | 100% | 100% |
スロット数 | 1 | 2 | 1 |
撮影可能枚数 (静止画) | EVF:約680枚 液晶:約740枚 | EVF:約610枚 液晶:約710枚 | EVF:約720枚 液晶:約810枚 |
撮影可能時間 (動画) | EVF:約220分 液晶:約215分 | EVF:約200分 液晶:約210分 | EVF:約250分 液晶:約250分 |
サイズ (幅×高さ×奥行き) | 124.0×71.1×59.7mm | 126.9×95.6×73.7mm | 120.0×66.9×69.3mm |
重量(本体のみ) | 約424g | 約565g | 約418g |
世界最小・最軽量がコンセプトのα7Cはα7Ⅲのフルサイズセンサーをα6600のボディに搭載した融合モデルといった感じのカメラです。
有効画素数やシャッタースピード、連続撮影速度などの基本スペックをα7Ⅲから引き継ぎながらも、ファインダー部分をボディ背面の左上に配置したことでひと回りサイズが小さくなっています。
α7Ⅲとの主な違い
・ファインダー
・背面モニター
・ボタン配置
・スロット数
α7Ⅲとの主な違いはファインダーとデザインの差による操作性です。
ファインダーは位置だけでなく大きさも異なり、α7Ⅲの0.5型に対してα7Cは0.39型と若干小さくなります。
背面モニターがバリアングル式になっていること、マルチコントローラー非搭載でボタン配置などの変更などにより操作性も大きく違っています。
α6600との違い
・センサーサイズ
・高感度性能
・背面モニター
α6600との最も大きな違いはセンサーサイズです。
APS-Cセンサーよりも大きなフルサイズセンサーが搭載されたことでボケ味や高感度性能の高さが期待できます。
外観デザインやサイズ感が似ている一方、α6600は背面モニターがチルト式であることやボタン配置が微妙に変わっていることなど操作性に違いがあります。
α7Cがオススメの人
スペックや外観デザインから総合的に評価すると、α7Cはフルサイズセンサー機のエントリーモデルという立ち位置になります。
これからカメラを始める人や初めてのフルサイズセンサー機にオススメなのは言うまでもありませんが、α7Ⅲやα6600などと迷っている時には以下のような点で判断談することが重要です。
・ファインダーより背面モニターで確認しながら撮りたい人
・写真だけでなく動画も撮りたい人
α7Cのファインダーはα7Ⅲよりも小さいため、既存のα7シリーズに慣れている人には見えにくく感じるかもしれません。主にファインダーで撮影する人は店頭などで事前に確認しておくか、α7Ⅲなどのベーシックモデルを選ぶのがベストでしょう。
最近のYoutubeやVlogの流行で動画撮影機能が充実したカメラが増えるなか、α7Cも動画撮影ボタンが上面に配置されていることやバリアングルモニター搭載など動画撮影を意識したデザインになっています。
動画撮影目的の人なら3機種の中ではα7Cが最も使い勝手が良く感じられるはずです。
とはいえ、α7Ⅲやα6600でも4K動画をはじめとする基本的な動画撮影は可能なので、価格面を考慮すると買い替えはオススメしません。
ソニー α7Cのスペックと評価まとめ
基本的な撮影機能をα7Ⅲから引き継ぎながら動画撮影機能も磨き上げ、小型・軽量にまとめられたα7Cがソニーのフルサイズミラーレスカメラのラインナップに新たに加わりました。
元々ソニーのフルサイズミラーレスカメラはコンパクトなサイズでしたが、今回登場するα7Cは他メーカーの機種と比較しても頭一つ抜けるくらい携帯性に優れたカメラだといえます。
残念なデメリットとして目立つのはコストパフォーマンスの悪さ。
他メーカーのエントリーモデルと比較してしまうと割高感があり、ボディ単体で20万円は初心者にとって手が出しにくいのではないでしょうか。
できれば価格が落ち着いた頃まで待ち、同じく小型・軽量のレンズと合わせて使いたいものです。