【書評/レビュー】酒好き医師が教える最高の飲み方のまとめ

今回は『酒好き医師が教える最高の飲み方』についてレビューについてのまとめです。

大学生や社会人になると、コミュニケーションの場として飲み会に参加する機会が多くなりますよね。

歓送迎会、暑気払い、忘年会etc…特にこれらのシーズンは毎週のように飲み会があり、ついつい飲みすぎてしまったという経験をする人も少なくないと思います。かく言う僕も、学生の頃は毎週のように飲み会に参加して、朝までお酒を飲むということもよくありました。(笑)

今はそこまで無茶な飲み方はしませんが、やはり健康面が気になるところです。

そこで、楽しくお酒を飲み続けたいと思って読んでみたのが酒好き医師が教える最高の飲み方です。

そもそもお酒は僕たちの体にとって良いのか悪いのか。

今回はお酒を飲むことのメリット・デメリットについて、お酒好き仲間の皆さんのために、要点を分かりやすく簡単にまとめてみました。

お酒を飲むデメリット

まずはお酒を飲むことで生じるデメリットについてです。

・太る

多くの人が気にするところだと思いますが、

これはお酒だけに原因があるというよりも

高カロリーなつまみを一緒に摂取することがいけないようですね。

アルコールが肝臓で代謝されている間は脂肪の燃焼が阻害されるので、

お酒とつまみの組み合わせ次第で太りやすさに拍車がかかります。特に注意しなければならないのは、脂肪肝です。

そもそも脂肪肝って何という話ですが、これは肝臓に脂肪が蓄積した状態のもの。

脂肪を消化するはずの肝臓に脂肪がついてしまう、まさにフォアグラ状態。

【イメージ】

消化>蓄積 → 消化<蓄積

 

本来の肝臓としての機能がうまく働かないことにより、

肝硬変や肝がんだけでなく生活習慣病になる可能性が高くなるということです。

脂肪肝の一因はアルコールそのものであるだけでなく、

高カロリーの食事や慢性的な運動不足なども要因だそうです。

現在は市販のサプリメント等で何とかしようとする人も少なくないそうですが、

本当に効果があるのは食事療法運動療法の2つのみといわれています。

 

・がんリスク

飲酒が高めるのは大腸がんをはじめとするがんのリスク。

アルコールのほとんどはで吸収されるそうなので腸が

一番ダメージを受けやすいそうです。

他にも食道がんや胃がん等のリスクを上げてしまいます。

 

・ウコンが肝障害を引き起こす!?

わりと初耳というか、個人的にかなり衝撃的だったのですが、

悪酔い対策として飲み会前に摂取する方が多い、ウコン成分の栄養ドリンク。

これがなんと逆効果になることも。

肝障害の患者さんを調査した結果分かったそうですが、

共通点として多かったのがウコンの日常的な過剰な摂取だそうです。

しかし、悪酔い対策としての効果も確かにあるそうなので

適量であれば心配することはないとされています。

 

お酒を飲むメリット

続いてお酒を飲むことのメリットを挙げていきます。

 

・赤ワインに含まれるポリフェノールは体に良い

酸化を防ぐとされるポリフェノールは赤ワインに多く含まれていますが、

これが生活習慣病の予防になるのだとか。

特に初耳だったのが、リスベラトール(ポリフェノールの一種)という成分が

認知症に効果があるそうです。

男性で言えばグラス2杯を目途に飲むのがオススメ。

 

・日本酒は肌に良い

日本酒はアミノ酸が豊富で、昔から肌のケアにも使用されてきたこともあるそうです。

保湿効果が高いこともあり、美容目的の商品も販売されています。

飲んで美味しいだけでなく、美容にも良いとは驚きです。

 

・ビールの苦みが認知症予防に効く

ホップ由来のビール苦み成分であるイソα酸

これが脳内廃棄物沈着の抑制効果になるのだそうです。

イソα酸が脳内の掃除をする細胞を活性化させてくれるとは、ビール好きにとっては朗報ですね。特に苦いビールが良いのだとか。

イソα酸はそのほか、生活習慣病予防、血圧改善、白髪抑制などにも効果があるそう。もはやビールを飲むことにメリットしか感じなくなってきます。(笑)

適量は、ビール中瓶一本程度。

 

まとめ:悪酔いしないために

・油ものを先に食べる

悪酔いや二日酔いはアルコールの血中濃度が急激に高まることが原因です。

アルコールは腸内で吸収されるため、それを防ぐには吸収時間の長い油を先に食べておくことが大事なのだそう。

いきなり油ものつまみがきついという方は、例えばオリーブオイルやマヨネーズを使ったサラダを食べると良いかもしれません。

油以外にはキャベツ(なるべく生の状態)や牛乳も良いらしいです。

その他では、たんぱく質、ビタミンB1 、食物繊維を多く含む食物を積極的に取ることをオススメしています。

 

・お酒は適量を

結局は飲み過ぎず適量を守るのが一番。

本の中でも言われていますが、休肝日よりもアルコールの総量自体を減らすことが

僕たちの体には良いそうです。

というのも、飲まなかった翌日に大量に飲んでしまえば意味がないからです(笑)

お酒といつまでも楽しく付き合っていくためにも

たまには自分の体のことやお酒の飲み方を見直してみるのも良いかもしれませんね。

今ならマンガ版も発売されてますので、気になる人はぜひ読んでみてください。