上半期の出荷台数で、ミラーレスが一眼レフを上回ったことがカメラ映像機器工業会の調査で分かりました。
1~6月の上半期で上回ったのは今回が初めてで、7月の出荷台数でもミラーレスが一眼レフでを上回る勢いで好調が続いているとのことでした。主な要因としてはAF(オートフォーカス)などの機能面での向上が挙げられ、元々一眼レフよりも小型で持ち運びが楽であることが女性ユーザーの取込みに大きく貢献しているようです。
ミラーレス市場の話題といえば、先日にキヤノンの新Rシステムを搭載した「EOS R」が発表されたばかりでした。
これからのカメラ市場展開
8月下旬から、ニコンとキヤノンが立て続けにフルサイズミラーレスカメラを正式発表したことや富士フィルムが新型ミラーレスカメラを発表したりなど、ちょうど今の時期がミラーレスカメラの大きな転換点となりつつあります。
これまでミラーレスカメラといえば、一眼レフカメラに機能面で劣ることなどからハイアマチュア向けのモデルが少なく、初心者向けのモデルが中心でした。しかし、ソニーが開発したフルサイズミラーレスカメラのαシリーズが想定以上に評価が良く、これまで他社ユーザーがどんどん乗り換えていくという現象が起きていました。
その状況を食い止めるべく、ニコンとキヤノンが追随するようにフルサイズミラーレスカメラを発表したのがつい最近までの流れです。
新マウント体制の導入により、扱えるレンズの種類は限られていますが、今後ラインナップを充実させていくことができれば、一眼レフからミラーレスへと主流が移り変わっていくのではないでしょうか。
また、オートフォーカス以外の機能面の充実やバッテリー容量不足の解消などまだまだ課題はありますが、ここ数年のミラーレスの凄まじい進化スピードを考えれば、プロのフォトグラファーも納得できるプロフェッショナルモデルの発表もそう遠くないのではないかと考えられます。