この記事ではFUJIFILM X-H2のスペックとX-H2Sとの違いについてまとめています。
フラグシップ機として先日発表されたX-H2Sに続き、もう1つのフラグシップ機としてX-H2が正式発表されました。
2機種はそれぞれ異なる特徴を持ったカメラであるため、今回はその違いを比較しながらX-H2のスペックについてご紹介していきます。
2機種の詳細スペック
FUJIFILM X-H2とX-H2Sのスペックの比較表は以下のとおりです。
FUJIFILM X-H2 | FUJIFILM X-H2S | |
---|---|---|
有効画素数 | 約4,020万画素 | 約2,616万画素 |
センサーサイズ | APS-C | APS-C |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 5 |
レンズ | Xマウント | Xマウント |
動画性能 | 8K対応 | 6.2K対応 |
シャッタースピード | 30秒~1/8,000秒/1/180,000秒(電子シャッター時) | 30秒~1/8,000秒/1/32,000秒(電子シャッター時) |
ISO感度 | 125~12800(拡張可) | 160~12800(拡張可) |
連続撮影速度 | 最大約20コマ/秒 (電子シャッター時) | 最大約40コマ/秒 (電子シャッター時) |
記録メディア | CFexpress/SD/SDHC/SDXC | CFexpress/SD/SDHC/SDXC |
手ブレ補正 | 7.0段 | 7.0段 |
モニター | バリアングル式 約162万ドット | バリアングル式 約162万ドット |
ファインダー | 約576万ドット | 約576万ドット |
視野率 | 100% | 100% |
フィルムシミュレーション | 19モード | 19モード |
カラークローム・エフェクト | ○ | ○ |
カラークローム ブルー | ○ | ○ |
スムーススキン・エフェクト | ○ | ○ |
バッテリー性能 | 約540枚 | 約580枚 |
ボディカラー | ブラック | ブラック |
サイズ (幅×高さ×奥行) | 136.3×92.9×84.6mm | 136.3×92.9×84.6mm |
質量 | 約579g(本体のみ) | 約579g(本体のみ) |
X-H2の最大の目玉となる特徴は、有効画素数約4020万画素の超解像センサーが搭載されていることです。
裏面照射型の高画素センサーは画素構造も改良されており、常用感度がISO125から使用可能になっています。これまでISO125は拡張感度として設定することが出来ていたので、センサー機能における正統な進化を感じます。
手ブレ補正が7.0段であることや19種類のフィルムシミュレーションが使用可能であることなど、搭載されるスペックは共通点が多いです。
ボタン配置関係の操作性や寸法、重量などはX-H2Sと同じになっています。外観デザインはほとんど一緒ですが、左肩のロゴマークで見分けることが出来ます。
X-H2とX-H2Sの違い
2機種の違いとして、X-H2の個性ともいえる特徴を挙げておきます。
・有効画素数約4020万画素
・1/180,000秒の最速シャッタースピード
・ピクセルシフトマルチショット
・8K/30Pの動画撮影対応
・スムーススキン・エフェクト搭載
有効画素数以外にも目立つスペックとして、1/180,000秒の最速シャッタースピードやピクセルシフトマルチショットがありますが、これらはXシリーズで初めて搭載されたものになります。
動画撮影では8k/30pの動画撮影にも対応し、X-H2Sよりも動画性能が高いことが分かります。8K動画から4K動画を生成するモード「4K HQ」を搭載するなど、高画素センサーのメリットを最大限に生かすための機能も充実しています。
X-H2は高画質な写真と動画どちらにも優れているため、オールラウンドに撮影したい人に向いているカメラだといえます。そのほか、バッテリー性能はX-H2Sにやや劣るものの、ノーマルモード時で約540枚撮影可能。予備バッテリーを持っておくほうが安心ですが、ミラーレスカメラの中では長持ちするほうです。
これら以外に動体追従性や被写体検出などAF性能の一部ではX-H2Sのほうが優れている部分があります。
X-H2Sの詳細はこちらのページでまとめています⇒『FUJIFILM X-H2Sのスペックと特徴に関するまとめ』
FUJIFILM X-H2に関するまとめ
FUJIFILM X-H2についてまとめてきました。
搭載されているスペックや防塵防滴を兼ね備えたボディのつくりなどから分かるように、X-H2は過酷な環境の撮影にも対応可能なプロからハイアマチュア向けのカメラです。
今回ご紹介した2つのカメラはダブルフラグシップ機と呼ばれるように、どちらも高いスペックを搭載しながら使用用途ごとにハッキリと使い分けできるようになっています。高画素センサーによる高解像度とハイクオリティな動画撮影が目的ならX-H2、動体撮影目的なら高速撮影に特化したX-H2Sといったようなかたちでそれぞれの得意分野を持っているので自分の撮影スタイルに合いそうな機種を選ぶのがオススメです。
但し、X-H2の高解像度を最大限に活かすためにはそれに対応するレンズを使う必要があることに注意が必要です。
詳しくは富士フイルムのホームページに掲載されているのでチェックしてみてください。
合わせて読みたい⇒『FUJIFILM X100Vとクラシックネガで撮る雨の日の作例』