【書評レビュー】オススメの本『やり抜く力 GRIT(グリット)』前編

いきなりですが、世界で成功している人達の共通点は何かと聞かれた時、皆さんでしたら何と答えますか?

才能、努力など色々な答えがあると思いますが、今回は「グリット(やり抜く力)」を取り上げた著書やり抜く力 GRIT-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるについて概要をまとめてご紹介します。

とても内容が濃いので前編と後編に分けて書かせていただきます。

グリット(GRIT)とは

まず前提として、グリット(GRIT)とは日本語訳で「勇気」「闘志」「気概」などの意味を持つ英単語です。

近年の心理学ではグリット(やり抜く力)という意味で用いられており、著者のアンジェラ・ダックワースはこの「グリット(やり抜く力)」に関する研究の第一人者でもあります。

このグリットが才能や努力とは別に、世の中の成功者たちの共通点になっていることが研究の結果で明らかになっているのです。

グリット≠才能(生まれつきの力)

成功の条件といった話が持ち上げられた時、僕たちはしばしば「才能」といった言葉を使います。

圧倒的な差を見せつけられた時などには、才能という言葉を使うことであたかも成功者の成功の秘訣が生まれつき備わったものだと決めつけて思いこんでしまっています。

あまりにも完璧なものを見たとき、我々は『どうしたらあんなふうになれるのか』とは考えない。

その代わりに「魔法によって目の前で奇跡が起こったかのごとく熱狂してしまう」。by  ニーチェ

しかし、実際の成功者たちは、小さな行動を積み重ねた結果として成功を収めているのだということが研究で分かっています。

最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。by ダニエル・F・チャンブリス

上記の言葉たちは、本書の中でも取り上げられています。

才能があっても努力をしなければ意味がありません。グリットとは、努力を継続することと解釈できます。

グリット=情熱+粘り強さ

「情熱」と「粘り強さ」をあわせ持つ状態のことを「グリット」(やり抜く力)が強いと表現します。

「情熱」とは、ひとつのことに専念することを意味し、それを「粘り強さ」で継続することが重要となります。

そのためには、1つの最終目標を達成するまでの複数の小さな目標がある状態が望ましいとされています。

グリットを強くするために

グリットの強化方法として語られているのは4つのステップです。

〈興味〉⇒自分のやっていることを心から楽しむ。

〈練習〉⇒目標を達成するためにスキルを磨く。

〈目的〉⇒自分が何のためにそれをするのか明確にする。

〈希望〉⇒困難にぶつかっても、ひたすら自分の道を歩み続ける。

ざっとみてみるとどれも当たり前のような感じがしますが、この当たり前がなかなか難しく、僕も思い当たる節が多々あります。

やり抜く力GRIT(グリット)まとめ

前編のまとめとして、本書の中で取り上げられていた中で僕が気になった研究結果を取り上げておきます。

・成功者に共通するのは『この仕事が大好きだ』という言葉

・人は自分の興味に合った仕事をしているほうが、仕事に対する満足度が遥かに高い

・自分の興味に合った仕事をしている人は、人生に対する全体的な満足度が高い傾向にある

・人は自分のやっている仕事を面白いと感じているときのほうが、業績が高くなる

・そのひとがどれくらい成功をするかは、その人が仕事をどれだけ強い情熱と興味をもっているかにかかっている

総じて言いたいことは「自分の好きな仕事をしている人は成功し、幸せになれるということなのではないかと個人的には解釈しています。

今やっている仕事が本当に自分のやりたいことか迷っている方にとって少しでも参考になればと思います。

まだまだ取り上げたいことがありますが長くなりそうなので続きは後編で。

続きこちらの『【書評レビュー】オススメの本『やり抜く力 GRIT』概要まとめ後編』でまとめています。