Surface Book 3のスペックを旧モデルと比較した評価についてまとめました。
マイクロソフトのSurfaceシリーズで最もパワフルでパフォーマンス性能が高いSurface Bookシリーズはクリエイター向けモデルとしてイラストレーターやフォトグラファーなどにオススメの製品。
写真や動画の編集作業用として購入を検討している人の参考として、旧モデルからの変更点やオススメのモデルをご紹介していきます。
参考:SurfaceBook2のレビュー⇒『Surface Book2のレビュー|クリエイター向け製品を徹底解説』
Surface Book 3の詳細スペック
新旧スペックの比較表は以下のとおりです。
主な仕様 | Surface Book3 | Surface Book3 | Surface Book2 | Surface Book2 |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 13.5インチ | 15インチ | 13.5インチ | 15インチ |
本体サイズ | 312mm×232mm×13~23mm | 343mm×251mm×15~23mm | 312mm×232mm×13~23mm | 343mm×251mm×15~23mm |
ネット接続タイプ | Wi-Fiモデル | Wi-Fiモデル | Wi-Fiモデル | Wi-Fiモデル |
OS種類 | Windows10 | Windows10 | Windows10 | Windows10 |
CPU | クアッドコア インテル® Core™ 第 10世代i5,i7 | クアッドコア インテル® Core™ 第 10世代i7 | デュアルコア インテル® Core™ 第 7 世代i5 クアッドコア インテル® Core™ 第 8 世代i5,i7 | クアッドコア インテル® Core™ 第 8 世代i5,i7 |
メモリ | 8GB/16GB/32GB | 16GB/32GB | 8GB/16GB | 16GB |
記憶容量 | 256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB |
バッテリー性能 | 15.5時間 | 17.5時間 | 17時間 | 17時間 |
重量 | i5:1,534g i7:1,642g | 1,905g | i5 1,534g i7 1,642g | 1,905g |
外部接続端子 | USB3.0×2 USB-C×1 ヘッドホンジャック Surface Connect端子×2 フルサイズ SDXC カードリーダー | USB3.0×2 USB-C×1 ヘッドホンジャック Surface Connect端子×2 フルサイズ SDXC カードリーダー | USB3.0×2 USB-C×1 ヘッドホンジャック Surface Connect端子×2 フルサイズ SDXC カードリーダー | USB3.0×2 USB-C×1 ヘッドホンジャック Surface Connect端子×2 フルサイズ SDXC カードリーダー |
カラー | プラチナ | プラチナ | プラチナ | プラチナ |
旧モデル同様、画面サイズは13.5インチと15インチの2種類が選べるようになっています。
外観デザインに大きな変化はなく、独特な形状のヒンジ部分やボタン配置などはSurface Book 2からお馴染みのものになりました。2種類のUSBポートやフルサイズSDXCカードなどの外部接続端子も引き続き搭載されています。
主な変更点
旧モデルからの主な変更点は以下の2つです。
・メモリ数の増加
高性能CPU搭載
今回最も大きな変更点といえるのは13.5インチと15インチの2モデルに第10世代Coreプロセッサーが搭載されたことです。
13.5インチのエントリーモデルから全てのモデルにクアッドコアを採用。Surface Book 2との比較では処理速度が最大50%向上しているとされています。
最大32GBのメモリ
Surface Book 2では15インチモデルでも16GBまでしかなかったメモリがSurface Book 3では、13.5インチと15インチの2モデルとも最大32GBまで拡張しました。
記憶容量の増加と合わせることで高負荷の作業でも処理速度を下げることなく使用することが期待されます。
13.5インチモデルは割高感アリ
内部的なスペックが進化したSurface Book 3ですが、価格的に割高なのが気になるところです。
Surface Book 3 13.5インチモデル | MacBook Pro 13インチモデル (2020年) | |
CPU | 第10世代クアッドコア Core i5 | 第8世代クアッドコア Core i5 |
メモリ | 8GB | 8GB |
記憶容量 | 256GB | 256GB |
価格 | 190,800円(税別) | 134,800円(税別) |
ライバル機種となるアップルの『MacBook Pro』13インチのエントリーモデルが134,800円(税別)から購入できるのに対し、Surface Book 3の13.5インチモデルは190,800円(税別)。
搭載されているCPUの性能差を考慮しても、万人向けの製品とは言えないでしょう。
最近のMacBook Proはモデルチェンジによって初期価格が安くなる傾向にあるので、13.5インチモデルの購入を価格で迷っている人は、値下がりしたSurface Book2を検討してみるのが良いかもしれません。
15インチの旧モデルとの比較では割安感
Surface Book 3の15インチモデルの最上位仕様になるとSurface Book 2よりも割安感が出てきます。
Surface Book 3 15インチモデル | Surface Book 2 15インチモデル | |
16GB 512GB | 327,800円(税別) | |
32GB 512GB | 319,800円(税別) | |
16GB 1TB | 371,800円(税別) | |
32GB 1TB | 340,800円(税別) |
Surfaceシリーズで最もハイスペックなモデルであることから、上位仕様を選ぶ人にとってはお得な構成になったといえます。
オススメのモデル
写真現像や動画編集を目的としてSurface Book3の購入を検討している人には『13.5インチ・インテルCore i7・16GB・256GBモデル』の238,800円(税別)がオススメです。
・CPU:Core i5以上(i7を推奨)
・記憶容量:256GB以上
・モニター:色再現性・解像度の高いディスプレイ
Photoshop(フォトショップ)やLightroom(ライトルーム)などといったデータ編集ソフトを使用する際にはCPUがCore i5、記憶容量が256GB以上であると快適に作業することができます。エントリーモデルでもこの基準を満たしていますが、グレードの高いCore i7を選択するほうが作業時のストレスが少なくなるでしょう。
特に最近のカメラは画素数が増えている傾向にあるので、有効画素数が4000万画素以上のカメラで撮影したRAWデータや4K動画などを扱うなら、処理性能の優れたモデルを積極的に検討したいところです。
また、Surface Book3のディスプレイは写真現像で重要な色の再現性や解像度が高いこともオススメできる理由の1つ。別売りのSurface ドックを使用して外部モニターに接続することも可能なので、クリエイティブな作業に対応した様々な使い方ができます。
新旧モデル比較のまとめ
Surface Book3のスペックと新旧モデルの比較評価についてまとめてきました。
内部的なスペックが進化したことでこれまで以上にフォトグラファーやイラストレーターなどクリエイター向けの製品となったSurface Book3。旧モデルであるSurface Book2からの買い替えは必要なさそうですが、今使っているノートパソコンの処理性能に不満を感じている人や本格的な作業が行える製品をこれから購入しようとしている人にはぜひオススメしたい製品です。
デスクトップ代わりとしても使える性能の高さやタブレットにもなる2in1機能など、あらゆる使い方を1台のデバイスにまとめることができる点は他のノートパソコンにないSurface Bookシリーズの最大の魅力。
働き方改革など現在の社会情勢を考えると、今後は在宅ワーク(テレワーク)用としての需要も高くなってくるのではないでしょうか。
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