11月3日(土)~4日(日)にカメラのキタムラとクラブツーリズムが主催するフォト旅EXPO2018が開催されました。
https://photryf.com/旅・写真好き必見フォト旅expo2018開催/
羽田空港と新宿アイランドウィングの2会場で様々なイベントが行われましたが、今回は4日に羽田空港会場で行われた、2016年ナショナルジオグラフィック風景部門で最優秀賞に選ばれた井上浩輝プロのトークショーとストックフォトサービスを提供するピクスタの風景写真トップクリエイターである、まちゃーさんのセミナーに参加してきたので、そこで語られた写真や旅の魅力、ストックフォトで売れるコツなどをまとめながら感想を載せていきます。
それぞれのテーマは「レンズを介して写される世界の魅力」と「ストックフォトで売れる写真のポイントと売れる写真を旅先で撮るコツ」です。
プロフォトグラファーが語る北海道の魅力
井上浩輝プロといえば、2016年の「ナショナルジオグラフィック トラベル フォトグラファー オブ ザ イヤー」のネイチャー部門で第1位を獲得した北海道出身のフォトグラファーです。
これは日本人では初の快挙という素晴らしい功績で、テレビ番組の情熱大陸でも取り上げられました。
今回のトークショーは主に、井上プロの地元でもあり活動拠点でもある北海道の魅力についてが中心でした。
北海道ならではの大自然をはじめ、キタキツネやクマ、エゾリスなどの野生動物の写真をスクリーンで見ながら話を聞いていたのですが、井上プロの凄いところはクマやキツネの生態にとても詳しいということ。
餌の摂り方や行動パターンなどを把握することが決定的なシャッターシーンに出会うためには必要なのだと色々考えさせられ、とても勉強になりました。
トークショーの中では、雄大な景色が撮影できる観光地や場所も紹介されていました。
・大雪山旭岳
・恵庭渓谷
・野付半島
・鶴居村
・知床半島
などなど、有名な観光地からちょっとマイナーな場所まで、地元の方だから知っている魅力的な場所を教えてもらえたので次に北海道に行くときは撮影地の候補として検討したいと思います。
また、北海道で食べられる美味しいグルメなども紹介してもらえたので、イベントのテーマのとおり写真と旅の両方を楽しむきっかけとなる貴重な機会だったと感じました。
ハンバーガー、スパカツ、インデアンカレー、エビカツなど高カロリー尽くしのグルメばかりでしたが一度食べてみたいです。
冒頭でも少しお話があったのですが、今の北海道は震災の影響で観光客がほとんどいないそうです。
インフラなどは全く支障がないくらい普通に戻っているので、北海道に行くならホテルが格安になっている今がチャンスだそうです。
井上プロの話は終始嬉しそうに北海道の魅力を語っていたので、聞いているこちらも写真と旅が楽しいものであることを感じることができるようなトークショーでした。
トップクリエイターが語った売れる写真のコツ
もう一つのセミナーは、ストックフォトサービスを提供するピクスタの風景写真でトップクリエイターと言われるまちゃーさんが語る「ストックフォトで売れる写真のポイントと売れる写真を旅先で撮るコツ」というテーマでした。
※ピクスタとは・・・企業向けの写真やイラスト素材を提供するストックフォトサービスの会社
こちらはまず「趣味の写真」と「ストックフォト」の違いについてという話から始まりました。
・趣味の写真・・・自分の為の写真。アート(芸術)。
・ストックフォト・・・購入される為の写真。イメージ(像、姿)。
といった感じで、自分が撮りたい写真よりも相手が欲しい写真を撮るのがストックフォトのコツということでした。
また、売れるために必要なのは、ハイクオリティ×あらゆる場所で撮る×撮影技術の3つ。
どんな性能のカメラを使うかよりも写真の内容と撮影した数で売れるかが決まり、数をこなしていくうちに撮影技術は身についてくるそうです。
以下は話の中で紹介されていたカメラやレンズです。
カメラよりも、まずは行動と継続で撮影を続けるのが一番重要ということでした。
また、まちゃーさんは天気も非常に気にされているそうで、ほとんどが晴れの日の撮影だそうです。これは晴れの日の写真がポジティブなイメージを持っているからというのが理由です。
まちゃーさんも最初はフツーの会社員だったらしいですが、コツコツ継続してきたおかげで風景写真トップクリエイターになることができたそうなので、これからストックフォトを始める人にとってはとても勉強になるセミナーになったのではないでしょうか。
フォト旅EXPO2018のまとめ
フォト旅EXPO2018についてまとめてきました。
今回お話を聞いたお二人は写真家とストックフォトグラファーという全く違った立場だったので、様々な視点で写真と旅についてを考える良い機会になりました。
残念だったのは、新宿会場のほうに参加できなかったことです。
来年も開催されればぜひ参加したいと思います。